成瀬 の検索結果:

『夜の流れ』みた。

…途中うとうとした。 成瀬巳喜男・川島雄三共同監督ということだけど、まぁ成瀬というつもりで見る。料亭とか置屋が舞台で、芸妓さんたちがたくさん出てくる。山田五十鈴が料亭の雇われ女将で、パトロンの志村喬に迫られてるとか。まぁ成瀬ですな。芸妓さんたちにもいろいろで、売れっ子やら惚れっぽいのやら、お調子者やら金勘定に細かいやつやら、いろいろ。ところがおなじぐらいの世代の知ってる女優さんや知らない女優さんがたくさん出てきて、知ってる女優さんにしても若い頃なので面影があったりなかったり、ま…

『おかあさん』みた。大つごもりに成瀬巳喜男。

…。年末になるとなぜか成瀬を見ている(年末じゃなくても、か。でも、2013、2015、2017の年末にも見てるね。ちなみに1月に見てたのが2006、2014(これは年末からの続き)、2018(これもだね)。 https://k-i-t.hatenablog.com/search?q=%E6%88%90%E7%80%AC)。 1952年。原作は、「「森永母を讃える会」主催、文部省・厚生省後援「母を主題にした綴方」応募作品集『全国児童綴方集』」というのだから、まぁ子どもの作文という…

枕元に置いてて何日かかけて読了の『サヨナラだけが人生だ 映画監督川島雄三の一生』。

…: 東宝発売日: 2005/11/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (15件) を見る『真実一路』真実一路 [VHS]出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ発売日: 1992/06/21メディア: VHS クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る あと、成瀬巳喜男との共同監督で 『夜の流れ』 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C

『あにいもうと』。成瀬が大映で撮ったもの。

…っちはよかった。まぁ成瀬だから男たちがクズとかダメとかで、まぁクズ男ダメ男をさくっと見る映画ってつもりで見ると損はさせないかもしれません。 ↓ といいつつ、ふと森雅之をWikipediaで見てみると(森雅之 (俳優) - Wikipedia)、父は有島武郎、って書いてあったね。へえ。ここでは田舎の乱暴な兄の役でいまいちダメのベクトルがぴんとこなかったけれど、二年後の『浮雲』では押しも押されぬ二枚目の成瀬的ダメ&クズぶりでよかったという覚えが(http://d.hatena.n…

『晩菊』みた。どういうモチベーションで作られたのかよくわからない成瀬映画。

晩菊 [DVD]メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る杉村春子が、昔、芸者をやっていて、今は因業な金貸しをやっていて、昔の芸者仲間たちにも金を貸しては憎まれている。世知辛くてしんきくさくてやるせない、いったいどういうモチベーションで撮られたのかよくわからない映画。でもまぁ、もと芸者仲間たちのうちの、落ちぶれてちょっと曖昧宿の女中みたいなこと?をやっている二人が、落ちぶれてるとはいえ仲が良いいのか、一緒に住んでて、晩、かたっぽが病で寝てると…

『桃中軒雲右衛門』『鶴八鶴次郎』『歌行燈』『銀座化粧』と成瀬4本立て。ベルちゃんの可愛さをようやく実感する。

… 主演 月形龍之介 成瀬巳喜男監督作品 VHSビデオソフト (キネマ倶楽部) (キネマ倶楽部)作者: 成瀬巳喜男 月形龍之介出版社/メーカー: 東宝発売日: 1984メディア: その他この商品を含むブログを見る鶴八鶴次郎 [VHS]出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ発売日: 1994/01/21メディア: VHS クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る日本映画傑作全集 「歌行燈」メディア: VHSこの商品を含むブログを見る銀座化粧 [DVD] COS-029…

通勤電車でとばし読み『学生を思考にいざなうレポート課題』。

学生を思考にいざなうレポート課題作者: 成瀬尚志出版社/メーカー: ひつじ書房発売日: 2016/12/07メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る

成瀬を見るシリーズ。『乙女ごころ三人姉妹』『腰弁頑張れ』『噂の娘』『三十三間堂通し矢物語』。

未見の成瀬を見るシリーズ。以前BSでやってて録画してつんどくになってるものと、YouTubeでなぜか見れるもの。PCL時代のものや東宝でも古いのは、DVDになってないみたい。 成瀬巳喜男 - Wikipedia 『乙女ごころ三人姉妹』は、タイトルからして三人の女子が出てくると思うじゃないですか。ところがどっこい、それっぽい女子が6人出てくるのでさいしょ混乱する。昭和初期で、浅草に「門付け」というかまぁ流し、の女たちがいて、その元締めの家に3人の若い娘たちが身を寄せて流しをやっ…

元日に『君と別れて』。3日に『男はつらいよ』2本立て。汽車の中で『マキノ雅弘の世界―映画的な、あまりに映画的な』『言えないコトバ』。など。

…と別れて』は元日に。成瀬。戦前のサイレントながら、水久保澄子だけが今でもいそうなルックス。コメディ的な軽いところから入って、水久保澄子だけがひたすら悲劇を背負う。 3日に『男はつらいよ 寅次郎夢枕』『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』の二本立て。『夢枕』は八千草薫がマドンナ。非常にいい。思わぬところで田中絹代が出てきて胸にしみる。『忘れな草』のほうはリリー初登場。 帰省の汽車の中で『マキノ雅弘』。帰りには、駅ビル書店で『言えないコトバ』を買って読む。マキノ雅弘の世界―映画的な、あ…

『秀子の車掌さん』『有りがたうさん』みた。路線バス映画二本立て。

…車掌さん』のほうは、成瀬で1941年。『有りがたうさん』は清水宏監督、上原謙主演で1936年。5年のちがいだけれど、『有りがたうさん』のほうは完全に感情移入が届かないかんじがする。トーキーの、セリフのアフレコの技術的な問題なのか、セリフ回しがものすごくゆっくりで不自然、というのがひとつ。でも、それだけなのかはよくわからない。5年違いの『秀子の車掌さん』のほうは、ほぼ完全に感情移入可能である。うーむ。朗らかな好青年の運転手・上原謙が運転する、天城を越える路線バスに乗り合わせた、…

『妻よ薔薇のやうに』見た。けっきょく誰がどう薔薇のようだったんだ!?とわからないまま面白かった。成瀬ならではのダメな男に満足。

…うだが・・・ 本日は成瀬。タイトルからして、薔薇のように可憐な妻が出てくるのかと想像しつつ見始めたところ、なんだかえらくモダンなオフィス街の風景からスタート、可憐というのともまたちょっとちがうかんじの女子が登場、これが薔薇のような妻なのか、と思っていたら、そうでもなくてその母親というのが結論としては薔薇のようであるらしい。というのもこの映画の中で「妻」であるのはほぼこの母親だけなので。薔薇かどうかはともかく、短歌など嗜んで新聞に投稿したりして載ったりしている、お金はとらないけ…

淡島千景がなくなってしまった。ごめいふくを。

…初にいいと思ったのは成瀬のまとめ見をしていたときで、『妻として女として』(はamazonで出てこないのかな?)、それから『鰯雲』(も出てこないなぁ)で良かったと、ここに書いてますね。あと、『貸間あり』は淡島千景めあてで淡島千景だけ見てたのだね。 http://www.jmdb.ne.jp/person/p0265290.htm こんなにたくさんの映画が残されてるんだから、これからマイベスト淡島千景を探す楽しみが残されてるね。 ごめいふくを。 http://headlines.…

デコちゃんがなくなってしまった。ごめいふくを。

…にかけて、木下恵介、成瀬巳喜男両監督の作品に相次いで主演。「カルメン故郷に帰る」「喜びも悲しみも幾歳月」「流れる」などで、名女優の地位を確立した。79年の「衝動殺人息子よ」まで、数多くの映画に出演。映画以外でも多才ぶりを発揮し、76年の「わたしの渡世日記」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。 浮雲 [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2005/07/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 172回この商品を含むブログ (123件) を見るわたしの渡世日記〈…

学校の近所に古本屋が開店。帰りに3さつ購入。『マイクロ・エシックス』『成瀬巳喜男』『聖なる植物 大麻 (ハイ!シリーズ)』

…グ (2件) を見る成瀬巳喜男作者: 阿部嘉昭出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/08/19メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る聖なる植物 大麻 (ハイ!シリーズ)作者: ニックブロウンリー,Nick Browniee,山川健一出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2004/10/01メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (2件) を見る『マイクロ』は、須藤先生が共編者だったので。いろ…

『麦秋』みたのは淡島千景めあて。

…の感覚は、このところ成瀬を見ていた感覚からしたら、セレブじゃん、と思うのである。まぁセレブっていうか、いまでいうと年収おいくら万円ぐらいだろうとか思いつつ見てたのだ。自分もセレブのことはわからないですが、たとえば1500まんとか2000万とかのクラスだろうか(すいません、もっと上ですか?)、とか。それで、娘は資産家に嫁ぐと思っていたら、資産のない単なる勤務医しかも子持ちのやもめ、と一緒になると唐突に言い出すもので、いっきょに家族がきまずくなって一家離散、 って、なんかけっこう…

『驟雨』みたけど原節子の使い方はこれでいいのか。いいけど。

…ww.jmdb.ne.jp/1956/cf000270.htm これは成瀬の「夫婦もの」ってやつで、倦怠期で子どものいない夫婦、原節子と佐野周二、これがいかにも倦怠期な感じで、それが本作では妙なユーモアになってる。天下の美人女優の原節子を、こういう使い方でいいのか、と思いつつ、今まで見た原節子のなかでかなりいい方だ。 なんかこうねえ、別居するとか何とかいってるし、まぁもめてるのかもしれないけど、ぜんぜん本気に見えないっていうか、なんかねえ、はいはいごちそうさまって感じでねえ。

『鰯雲』よかった。学生さんむけ。

…をしつつ姑と子どもをやしなってるとか、淡島の同級生の新珠三千代が金持ちのメカケで料理屋を持たせてもらってるとか、淡島の兄の中村鴈治郎が子どもがたくさんいて、東京の学校に行く学費のために田んぼを売るとか売らんとか、なんか筋書き自体はいつもの成瀬なところがすごい。 それはそれとして淡島千景がだんぜんいいのである。野良仕事をやりつつ美しいという。木村功の愛人をしてても美しいという。ていうか木村とのシーンになると妙にうざい女になるのはたしかなんだけれど、それはそれとして美しいという。

『あらくれ』みた。デコちゃんの大立ち回り。

『昔のミセス』で、成瀬の高峰秀子の話題が異例の二連続だった。このところずっと見ているのでちょっとした共時性である。 で、『あらくれ』。 http://www.jmdb.ne.jp/1957/cg001980.htm 誰があらくれているかというと、高峰秀子である。ていうか、意思というものを女子がもってると周りから悪者扱いされます、といういみで。 上原謙、森雅之、加東大介というおなじみの面々が揃いもそろってダメ男なんである。 兄の宮口精二もダメ男で、こいつはいつもながら金をせびり…

『女の座』みた。わからんねえ。

…なるかもしれないというような家で、そんで、老夫婦に娘や息子が7人だっけ、いて、上の跡取り息子の嫁が高峰なんだけど映画が始まったときにはもうその跡取り息子はなくなっていて、高峰が主婦として家事の切り盛りと小間物屋の店番とかをつとめている、と。で、高峰だけが他人で、あとの実の子どもたちがわずかな財産をめぐって、また未婚の娘たちの結婚問題をめぐって、じわじわといやな人間模様を展開するという。それで、それはまぁそういう成瀬のパターンかと思って見ていたらさいごのほうに唖然とする展開が。

『娘・妻・母』『妻として女として』見た。荒涼とした・・・

…ついえば、ほんとは、成瀬バージョンの『東京物語』。 もひとつ。 『妻として女として』。 妻として女として こっちのほうは、またしても「二号さん」モノ。で、本妻の淡島千景(美しい!)とメカケで銀座のバーを任されている高峰が対決、みたいなはなし。ところが、肝心の旦那の森雅之が、大学教授なのだけれどもう、しんそこダメな男で、淡島のほうにも高峰のほうにも、なるべく事を荒立てないようにして危機を回避しようというだけの態度を徹底していて、「・・・いまのままでいいじゃないか」などといって高…

『稲妻』みた。いなずま感ゼロ。

… (47件) を見る成瀬巳喜男a.k.a.やるせなきお、の、しんねりとした女性映画。いなずま感ゼロ。でもよかった。 学生諸君はこれを見るべき。 高峰デコちゃんが主人公で女学校出のバスガイド、母親が浦辺粂子で、「四回結婚した」ということでデコちゃんときょうだい(姉・姉・兄)は全部父親が違う。兄は「南方ボケ」のダメ男、上の姉の夫もダメ男なんで、上の姉はやり手の小悪人の男の愛人みたくなってる。おっとりした下の姉にも夫はいたけれど、これがすぐに死んじゃって、さめざめと泣いていたらその…

蓮實・山根編『成瀬巳喜男の世界へ』を読んでいる。

成瀬巳喜男の世界へ リュミエール叢書36作者: 蓮實重彦,山根貞男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/06/23メディア: 大型本 クリック: 36回この商品を含むブログ (32件) を見る蓮實重彦の成瀬論「寡黙なるものの雄弁―戦後の成瀬巳喜男」は、小津論が小津を見るときに役に立ってしまうように役に立ってしまいそうな分析。見方を決めてしまいそうな。でも、いろいろなひとの成瀬論が集められている論集なので、全部読めばふくらみが出てくるんじゃないかなとも思う。いずれにせ…

成瀬巳喜男『女の中にいる他人』。新珠三千代の顔の怖さで。

…3回この商品を含むブログ (40件) を見るマイファースト成瀬がこれか・・・。 新珠三千代の顔が怖いよなあ。 ていうか、『成瀬巳喜男の設計』はずっと昔読んでいたのと、家屋の話を授業でとりあげてたんで、家のセットの作りなんかを見ていた。昭和の家の感じ。成瀬巳喜男の設計―美術監督は回想する (リュミエール叢書)作者: 中古智,蓮實重彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1990/07/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (25件) を見る