カフェ の検索結果:

通勤電車で読んでた『フロイトとの対話』。精神分析史家の創作した、あの世から一日だけ生き返ったフロイトとの対話。

…のフロイト行きつけのカフェで待っているとひょっこりフロイトが現れて、葉巻を吸ったりコーヒーを飲んだりしながらあれこれインタビューする、みたいな本。話題はフロイトの生活史と精神分析の理論について、ということになるんだろうけれど、まぁ、フロイトが生まれてから(生まれる前から?)『夢判断』の刊行までで時間切れになりました、ということで、精神分析誕生前史みたいなところ ー そこですでにフロイトは重要な仕事をいろいろしているのだなあ ー をじっくり喋って(るというテイで書いて)いる。な…

通勤電車で読む『考えるとはどういうことか』。著者のひと流の「哲学対話」のやりかたの新書本。エンカウンターグループみたい。

…てある。世の中に哲学カフェというのがあるけれど、まぁそれ的だなあと思いつつ(また、ちょっと検索したら、著者のひとはじっさいに哲学カフェという看板でもやったりしてるようだし、この本が哲学カフェの入門書としてつかわれてもいるみたい)、読んでみた自分的な印象からすると、「エンカウンターグループ」みたいなかんじ。つまり、いわゆるふつうのいみでの「哲学み」が希薄にみえるし、それでかまわないのだといっている。この本に書いてる段取りとルールでやれば、それは哲学対話であると。たとえば会社の職…

通勤電車で読む『他者の発見 演劇教育から人類学、ボランティアと地域活性論への架け橋』。「他者をなぞるように演じる」手法による自己相対化・変容、という。

…がって、コミュニティカフェでなんやかんやする、そのなかで演劇的手法ももちいつつ地域の人たちにかかわる、みたいなおはなし。 フォーラムシアター、というのが出てきて、秋葉さんのエンゲスノのはなしで聞いたなあと思いつつ読んでたらもちろん秋葉さんも先行研究として参照されてる。 で、この本は、「他者をなぞるように演じる」手法による自己相対化・変容、という筋書きで、俳優の役作り(メソッド演技ではよろしくないらしい)で、身体感覚をよりどころにしつついろいろやっていると自他のハザマに立つこと…

『研究者・研究職・大学院生のための対話トレーニング』読んだ。

…に、京大のサイエンスカフェを実践教育の場にしつつ、事前講習→実践→ふりかえり、というかたちで対話トレーニングをする、というその教育プログラムを開発してるのだと。そこにまた、会話分析の人たちが加わって、いつのまにか共同で開発をするようになったよと。で、エスノメソドロジーの成果を…というところをあまりきにせずに、まぁ、実践のようすをビデオ録画してふりかえりでみんなで見て検討するよ、で、ルーブリックに従って自己評価したりしつつ、それを用いてふりかえりをうまくやるよ、ぐらいのかんじだ…

『友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術』。看板に偽りありの不快な本だが何か所か読むところはあった(のかなあ)。

…ラのサブスク代とか、カフェでコーヒーを飲んだりするのを節約すると生活の質が下がるのでそれはやりません! みたいなかんじ。収入のうち何割を投資に回してます、あ、不動産投資の会社もはじめました、みたいな。人生を長期的に見て節約するために、ちゃんとしたファイナンシャルプランナーに見てもらいましょう、数万円の投資は無駄になりませんよ、とか。「第4章 メンタル」では、じぶんが落ち込んでヤバかった時には、彼氏には愚痴を聞かせたくなかったので日記に書いていました、これおススメ!みたいな。あ…

『新記号論』読んだ。

…indle版ゲンロンカフェというところで行われた対話というか「伝説の白熱講義」ということで、いわゆる人文系的な記号論の議論と、いわゆる理系的な情報論の議論をいっしょに論じ切ってしまおうというもの。へえ!というような知見(チャンギージーという人の文字に関する脳科学の知見とか、フロイトを初版原書で確認して初めてわかる図版にかんする知見とかなんとか)が仕込まれていて面白い(し、聞き手役の東というひとがそのつど驚きあきれてみせるので盛り上がる)。まぁ、大まかには、フロイト的な無意識の…

通勤電車で読む『教室ファシリテーション 10のアイテム 100のステップ』。具体的でおもしろい。

…ベートとか、ワールドカフェとか、なんとオープン・スペース・テクノロジーまで、10のアイテムが紹介され、さらにそれらひとつひとつについて、具体的にどう段階を追って進めるか、たとえばペア・インタビューをやるにしてもいきなりではなくて、最初にアイスブレイクをやったり、目的を明確化させたり、でもって各人でまずワークシートにいろいろ自分のことを書きこんで、そのあとペアになって相手のワークシートをもとに「取材コンテ」をつくり、それをもとにインタビューをする、インタビューのやり方もさいしょ…

通勤電車で読む『OST(オープン・スペース・テクノロジー)実践ガイド』。やはりおもしろそうなオープン・スペース・テクノロジー。

… 授業では「ワールドカフェ」を扱ったんだが(これは同僚の先生にすごくいいかんじにまわしてもらえてよかった)、以前、関連本をいくつか読んで実は自分的にはワールドカフェというのがどうしてもしっくり腑に落ちなかったところへオープン・スペース・テクノロジーというのを読んだらぐっときた、みたいなことを↑ここに10年前に書いてるわけである。 で、あらためて関連書を探したら出ていたので読んでみた。やはりおもしろそう。日本での実践事例というのも出ているがこれはOSTをかなり広く解釈して、また…

見学実習のいきかえりの電車で読む『喫茶店と日本人』。

喫茶店と日本人作者: 赤土亮二出版社/メーカー: 旭屋出版発売日: 2019/03/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見るカフェ本ということで読んでみた。ながねん喫茶店を見てきたコンサルの人が、日本の喫茶店の歴史をふわっとたどるという本。

出張のおともは『KING JIM ヒット文具を生み続ける独創のセオリー』『歩いて読みとく地域デザイン』『移動図書館ひまわり号』。『ひまわり号』がよかった。

…みとく』は、「コモンカフェ」の人が著者で、この本のテーマは街歩き、(まぁ前書きにもちらっと名前が出てきた「ブラタモリ」みたいなかんじで)みんなで街歩きをしてそのあとお喋りをする、いろいろ発見があるよ、という活動を、まぁしてはって、その一端を本にまとめたもののよう。いろいろな視点が紹介されていて、あわせて街歩きの「リテラシー」を高められるといいなあみたいな。でもって『移動図書館ひまわり号』というのは、シンプルな装丁で、帯に名著復刊と書いてある。で、夏葉社から出ているよ、という。…

通勤電車で飛ばし読み『大坊珈琲店のマニュアル』。後半は趣味の絵とかのはなし。というかいまamazon検索したらこれ何冊目かの本なのか。

…グを見るれいによってカフェ本ってことで読んでみた。装丁がシック。なんか南青山?とかいう上等の場所で長く続いて何年か前に店を閉じた大坊珈琲店というのがあったそうで、文化人なんかも来ていたり、まぁちょっと安くなるけどたとえば糸井重里とかが「ほぼ日」で持ち上げたりしてたような店であるらしく、ともあれそこのもと店主のひとが著者で、コーヒーの自家焙煎について語ったりしてたところは面白かったと思ったけれど、本の後半は趣味の絵のはなし(描くんじゃなくて見るほう、店に絵を飾ったりしててその画…

『人生万歳!』みた。ウディ・アレンが出てないけどウディ・アレン感の手数が多い。

…クが終わると、NYのカフェでおっさんたちがなにかくだらない話をしている、というのがすでに既視感で、そしてそのうちの1人がちょっと偽ウディ・アレンというかんじで、それがいきなりカメラ目線でスクリーンのこちらに話しかけたりする。で、その偽ウディ・アレンというのが負け犬インテリの偏屈で神経症で皮肉っぽい理屈ばかり始終喋っているおっさんというかじいさんっていうかだからようするにウディ・アレンの主人公で出てくるタイプ、だからようするに偽ウディ・アレン。でまぁひょんなことから若くて美人で…

通勤電車で読んでた『飲食店の「見える化」経営』『いつも予約でいっぱいの「評価の高い飲食店」は何をしているのか』。

…の学生さんがお茶とかカフェとかのイベントをやってたりもして、なんか気づけば飲食店経営だよねというのもある。で、『見える化経営』本のほうは、具体的なシートを示しながらのマニュアルの体裁。飲食店、という具体的かつイメージしやすいケースで書いてあるので、おもしろい。同じ著者で『予約でいっぱい』本のほうはまぁ説教寄りかな。トンカツ屋さんでゴマとすり鉢を出す理由、というネタは面白かった(けどもしかしたら前にどっかで聞いたことあったかもしれないけど)。 ↓ トンカツ屋さんのゴマとすり鉢の…

学校帰りの電車でさくっと読みあげた『イノダアキオさんのコーヒーがおいしい理由』。

…グを見るコーヒーとかカフェが好きな学生さんがいて、若い先生とそんな話をしているのを見て、そういえばさいきんTwitterかなにかでそんな感じの本を見かけたぞと探しなおして、これだと。で、読んでみた。カフェ本というのは以前から(もとは「コモンカフェ」本を読んだのが最初だと思う)ときどき読んでたのでまぁその流れってのもある。 コモンカフェ の検索結果 - クリッピングとメモ 過去ログを「カフェ」で検索してみると、コモンカフェだけじゃなくて、哲学カフェとか、喫茶ベルクとか、あと哲学…

『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』みた。ダンスってなんなのかね。

…ナ・バウシュの作品「カフェ・ミュラー」というのはEテレでやってたのをたしかこれも録画して見たことがあったと思うけどその一場面も出てきた。なんかやはりダンスというのはわからんなというところだけれど。しかし、なんていうか、身体を自由に動かす能力というか、身体の動きの語彙力とか、新しい動きとか身体の新しい存在感とかを発見していく力とか、大きな動きっていうかまわりの空気そのものをガッとつかまえて変えてしまう、空間を作り上げてしまう力とか、それが集団としてとか、舞台装置の中でとか、どん…

通勤電車で読んでた『本屋がなくなったら、困るじゃないか』。大小書店主、取次、出版社、書店業界紙編集者が一堂に会したセッション。おもろい。

…たとえば、喫茶店とかカフェに関しても同様なのだけれど、うちの学生さんなんかが卒論なんかで扱うことはあって、そうすると「本屋さん発信でコミュニティを〜」みたいなほわほわっとした話になりがち。でも、そんな雲をつかんだり霞を食べたりみたいなことだけで成り立つはずはないわけで、だから、カフェ本でもじっさいに喫茶店をどう回していくかみたいなことを言ってくれる本(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20120829#p2)はおもしろいし、同様に本屋さん本でもこういう流…

通勤電車で読んでた『本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録』。

…員さんで、それをやめて東京でTitleという本屋さん兼カフェを始めたという人。本の中には福岡のブックスキューブリックも登場するし、巻末には京都の誠光社の人との対談も収められているし、リブロ社員時代の話には『書店風雲録』(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20160630#p1)『書店繁盛記』(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20160703#p1)の田口という人もちらりと登場するし、まぁそのへんひっくるめていろいろつながっている。

通勤電車で読む『つながるカフェ』。コモンカフェの人の3冊目の本。

つながるカフェ:コミュニティの〈場〉をつくる方法作者: 山納洋出版社/メーカー: 学芸出版社発売日: 2016/05/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る通勤電車で。コモンカフェの人(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20071202#p3、http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20091025#p1、http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20120829#p2)の3冊目の本。「…

『わたしがカフェをはじめた日。』読んだ。ホホホ座による京都のカフェ本。

わたしがカフェをはじめた日。作者: ホホホ座出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/04/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (5件) を見る『ガケ書房の頃』を読んだら、こういう本を作ったと出ていたので、読んでみた。京都のカフェの店主の女性たちへのインタビュー本。少し前にちょうど職場の関係で、商店街の空き店舗大学スペースをカフェ化するようなことに関わったりしていたのもあり、おもしろく読んだ。まぁ、自分自身はカフェなどに近寄る人間ではないし、以前、出先での午後の仕…

『新宿駅最後の小さなお店ベルク』。ふつうのカフェ経営本かと思いきや、駅ビルからの立ち退き問題の話がでてきておもしろい。帯に柄谷行人が書いてる理由。

…うことで読んでみた。カフェ経営的な本は、『コモンカフェ』の人の本とか(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20071202#p3、http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20091025#p1、http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20120829#p2)よくて、またカフェじゃなくても個人経営者の本ではサトカメ本(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/searchdiary?word=%A5%B5%A5%…

ジョン・ゾーンでおなじみTzadikの「Great Jewish Music」シリーズより。バカラック、マーク・ボラン、ゲーンズブール。

…じがところどころでてくるし、ゲンスブール集は、まぁ歌がフランス語でぼしょぼしょ歌ってるだけで、なんとなくそんな感じがしてくるんだけれど、まぁこれは私がほとんどゲーンズブールを知らないのでなんともいえない。ただ、ちょうど先日の朝ドラで取り上げられてた「Je T'aime (Moi Non Plus)」は、みょうにさわやかで何ならボサノバっぽくカフェで流してても客が帰らないんじゃないかというぐらいだった − んだけど、いまよく見たら、それ演ってたのはチボ・マットさんだったようだ。

通勤電車で読む『まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」』。山形監修版ということで。

…得意技を生かして文鳥カフェを開き成功させるというオチなのだけれど、まぁふつうに読んでいたら、一般貧乏人が人並に成るには支配層のコネをゲットするしかない、コネがゲットできれば道が開けるしゲットできなければいつまでたっても鳴かず飛ばずである、というふうに読めるのは、いかにもせちがらいはなしである。そのへんはまぁ監修者はあとがきで、ピケティ話は基本的にマクロ&長期的なもんなんで、個人の生き方に持っていくもんではないよ、まぁ個人の教訓話にもってくんならこの主人公女子のような線が穏当だ…

通勤電車で読む『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』。思ったより一貫して不愉快。『貧乏人の逆襲』と併せて読むべき本。

…、やたらと公共空間にカフェとかあるようなのが紹介されていて、民間事業者が運営したらいいのです、ハッピーです、というふうに書いてあるけれど、公園に行ってたんに一休みするだけで下らない(コーヒー代と称する)椅子代を取られるなんて、まっぴらごめんである、そして最近、まじでそうなりつつあるのだ。駅の構内で待ち時間にくたびれているのにタダのベンチがなくてカフェばっかりいろいろあるとかな。 『貧乏人の逆襲』と併せて読むべきである。貧乏人の逆襲! (ちくま文庫)作者: 松本哉出版社/メーカ…

『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』『本当はずっとヤセたくて。』『生きるとは、自分の物語をつくること』『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』

…、これはしかし、やっていいことなのかどうか、やはり少しどきっとした。 でまぁ、汽車の中で3冊読み飛ばした。カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生作者: 渋谷直角出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2013/07/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (47件) を見るで、同じ駅本屋で『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』も購入。まぁタイトルが一番おもしろい。Amazonさんは何故しつこく私にこの本を薦めたかな。

通勤電車で読んでた『哲学カフェ!』。哲学を求めて祥伝社黄金文庫をたずねる。

哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)作者: 小川仁志出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2011/06/09メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る某日、大学売店の書籍部で見かけて購入、帰りの電車で読みかけたが、読み進めるのに苦労して何日も持ち歩いて読了。 内容は、まぁ何人かの登場人物と「先生」とで17のテーマについて哲学的なやりとりをしました、という対話篇的なことで、著者曰く、それらのテーマは著者のやっている実際…

通勤電車で読む『カフェという場のつくり方』。

カフェという場のつくり方: 自分らしい起業のススメ作者: 山納洋出版社/メーカー: 学芸出版社発売日: 2012/08/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見るコモンカフェの人。カフェの作り方のノウハウ、というのよりはもう少し一般的なカフェ論。でも、普通のハウツーには書いてなさそうな、実際のカフェ経営のむつかしさみたいな話がおもしろい。それと、最後の章の、「カフェからの卒業」の話は、なんだか、青春の終わり、みたいな話でぐっとくる。

『明日の教室』DVDシリーズ「ファシリテーション入門」「ファシリテーショングラフィック入門」見た。学生にも見せたいなあ。

…りにちょっとワールドカフェを使ってみせるところとか、非常にうまくいろいろ盛り込んでるなあと思った。 「ファシリテーショングラフィック入門」のほうは、現職の若い小学校の先生で、研修的な上手さみたいのはやはりそれで飯を食ってる人ほどではなかったけど、ファシリテーショングラフィックに特化して2時間おもしろく間が持っていたわけなので、やはりおもしろかったんである。ただ、特に最後のパートでコーディネーターの先生との対談インタビュー形式をやったときに、コーディネーターの先生が、たぶんファ…

電車で読んでた『哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門』。

…3/04/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (14件) を見る先日、学校帰りの商店街の古本屋さんでなんとなく買い、薄い本なのでかばんに放り込んでいて、ときどき電車の中で読んでいた。すごくおもしろいかというとそうでもなくて、他者問題とか心身問題とか正義とはとか死とはとか、入門的なスタンダードな問題をはなしことばで、問題のありかまでを示しているかんじ。こういうの好きな学生と読むとか、一般向けの哲学カフェとか、そういうの向きかしらと思った。

『未来医師』読んだ。ひさびさのディック。

…で、本文ではちゃんと「平均年齢が15歳」と書いてある。ある社会の「平均年齢」っていう捉え方がいまいちぴんとこないのは確かだけれど、平均寿命15歳ではちょっと社会がなりたたなすぎると思う。 あとついでにいうと、文中で「コーヒー・ロイヤル」なる飲み物を飲むシーンがあるけれど、やっぱりそれはカフェ・ロワイヤルと書くべきではないでしょうかと思った。ちがうのかなあ。あるいは英語にしてしまうなら、語順も英語式にして「ロイヤルコーヒー」ってすべきではと思ったけどまぁそれはどうでもいいこと。

ひとりジャン・ルノワール映画祭。『トニ』『ピクニック』『獣人』『ゲームの規則』『河』『黄金の馬車』『恋多き女』。

…紹介している。洒落たカフェで俳優たちがりんごのタルトを食べ、シャンパンを飲むシーンで、ルノワールは本物のタルトとシャンパンにするように念を押し、俳優以外のクルーにもたっぷりと振る舞い、ワン・ショットが終わるたびに彼らを褒めちぎり、「四回目のショットのころには、ミュージシャンも含めて全員が楽しい気分になり、この本物の陽気さが画面にまで浸透した」(バーガン「ジャン・ルノワール」)と。 ユリイカ2008年3月臨時増刊号 総特集=ジャン・ルノワール作者: 山田宏一出版社/メーカー: …